うたのはなし(教室通信)

当教室では毎月、「教室通信」という新聞を発行し、音楽への興味を深めるためのコラム「うたのはなし」や、応援に行った「生徒さんのステージ」に関するレポートを掲載しています。ここでは、一部を抜粋してご紹介します。

技術は歌を縛る?!

 当教室では、生徒さんの「納得感」を得るためのレッスン改良を続けています。先日も先生と、「歌う際の、感情と技術のバランス」について議論をしていました。なかなか興味深い整理ができたので、ご紹介します。 


 「気持ち良く歌えるようになりたい!」というのは、誰しもが願っていることかと思います。でも、いざレッスンを始めてみると、「あれも気を付けなくちゃ」、「これも意識しなきゃ」という状態になり、「とても、気持ち良く歌うどころではない!」と感じるかもしれません。これは一体、どういう状態なのでしょうか。車の運転を例に解説をします。
 
 みなさんは、車を運転したことがありますか?公道で車を運転するためには、免許が必要になりますが、車を動かすだけなら、何となく、免許の無い人でもできそうな気がします(笑)。
 エンジンをかけて、ギアをドライブに入れ、サイドブレーキをおろして、出発!でも、いざ道路を進んでいくと、「あれ、人が横切ったぞ」、「信号が赤に変わりそうだ」、「譲ってもらわないと、道に入れない」など、様々な状況が発生します。
 
 そんなときに、まず、アクセルを離して、次にブレーキを踏んで、ハンドルを・・・、あれ、〇〇はどこだ?など、ひとつずつ確認をしながら進めていく時間的余裕はありません。状況に応じた速やかな判断から、適切な行動に移せるように、繰り返し練習をする必要がありそうです。
 
 でも、経験を重ねる中で徐々に、運転中でも、景色を楽しんだり、会話を楽しんだりできるようになっていくわけです。その時にはもはや、ひとつひとつの運転動作について意識しているわけではありません。加速しながらハンドルを切るというような、2つ以上の動作も、いつの間にか「意識せずに」できるようになっているのです。それってよく考えると、すごいことですよね。
 
 歌にも同じことが言えるのだと思います。いざレッスンを始めてみると、歌は予想以上にいろいろな要素から成り立っていることがわかります。レッスン内容を消化しないまま、知識だけが積み重なっていくと、どんどんと「がんじがらめ」になっていきます。でも、繰り返し練習を重ねていくと、初めは意識しなければできなかったことも、徐々に無意識のうちにできるようになっていく。それとともに制約から解放され、気持ち良く歌えるようになっていくというわけです。
 
 「意識せずにできる=身についた」。これを理解しておくと、練習を前向きに進めることができます!(宮本淳)

化学変化が起きる曲

 レッスンの課題曲を決める際、講師が生徒さんに向けて推薦曲をいくつか提案するケースがあります。その場合、私は次の2つのことを心がけて選曲を行います。

 まず、「生徒さんの声の質や音域に適した曲であること」。例えば、1オクターブの声域を持つ生徒さんに2オクターブの音域が必要な歌を選ぶような、あまりに無謀な挑戦を強いるようなことはしません(声の幅を広げたい場合には、少し背伸びして1~2音、高めの曲を選ぶことはあります。)。
 
 そしてもう1つ意識しているのは「化学変化が起きるような曲を選ぶこと」です。通常、生徒さんに向けて推薦曲を選ぶ場合には、3曲ほどに候補を絞った上で提案するのですが、その中には必ず“生徒さん自身では選ばないであろう曲“を1曲入れます。頭の中で何度も「○○さんがこの曲を歌ったらどうなるか?」を想像し、その方の新しい一面、新たな声の魅力を引き出せそうだと思ったら、候補曲の中に加えます。
 
 実際にレッスンの際、「この曲を提案されるとは思わなかった!」と驚かれる方も多いですが、思い切って歌ってみたことで、「あら?!私の中にこんな才能が眠ってたの?」と喜ばれるケースがとても多く、そんな時は私もあからさまにニヤニヤ・・・。ぜひとも“新しい曲との出会いを楽しんでほしい”という思いと、その人の中には、“あなた自身も気づかないような声の魅力”が、まだまだたくさん眠っているんだよ、ということにぜひ気づいてほしくて、今日も私は新たな化学変化を求め、せっせと数多あるライブラリーの中から発掘作業を行います。そうよ!私だって適当に選んでるんじゃないのよ!(笑)。

 いつも黒い服ばかり着ていた人が、目を引くような鮮やかな色の服を着た時のように。長い髪の人が、ある日バッサリ、ショートカットにした時のように。久しぶりに会った彼が、不意にメガネをかけていた時のように。その瞬間は少し気恥ずかしくても、新しい自分との出会いに次第に心がウキウキしてくる。そんな歌の楽しみ方を、これからも皆さんに味わってもらいたいと思います。(宮本由季)

息子、「北酒場」を歌う?!

 現在、息子(小学生)が「北酒場」を猛練習しています。彼が愛してやまない大泉洋が、細川たかしと歌っているのを観たのがきっかけでしたが、ここ最近の息子の様子を観察していると、進化の過程が観察できて、大変興味深かったわけです。そこで今回は「北酒場」完成までの過程を、時系列でまとめてみたいと思います!

【リピート再生期】
歌唱シーンを何度も繰り返し聴く。時々体を揺らしたり、細川たかしの動きを真似たりと、少しずつ演歌の魂が宿り始めた様子。
 
【うろ覚え鼻歌期】
覚え始めたメロディから順に、途切れ途切れに歌い始める。この時点では歌詞も音程もかなりアバウト。修正したい気持ちをグッと堪えて、見守る母(笑)。
 
【大熱唱期】
曲の構成を理解したようで、歌い出しの「北~のぉ~」から気持ち良さそうに歌い始める。しかし何度歌っても、「ちょっとお人好しがいい~」の音が違う。ここで初めて母から修正が入るも、熱血指導が疎ましがられる。「僕の好きに歌わせてくれよ、母さん。」という心の声が聞こえてくる。
 
【深堀り期】
メロディが安定してきたおかげで、歌詞の内容をも把握したくなった息子。「口説かれ上手、って何?」の質問に少々戸惑う母。しかし!学びは疑問を持った時がチャンス!男女が恋仲に発展するまでの過程を懇切丁寧に説明。いつか役に立つかもね・・・。

【表現欲が爆発期】
演歌特有の“こぶし”や、サビに振りがつくなど、演出面が成熟。“魅せる歌い方”が定着してくる。次第に誰かに聴いてほしくなるようで、「今カラオケ行くなら“北酒場”歌っちゃうなー♪」と、観衆を前に歌う日を心待ちにしている様子。そして現在に至ります。
 
 ちなみに、今回息子を観察したことで、私の中に確固たる確信となったのは、「上達に不可欠なのは、圧倒的な再生回数」ということでした。当然ながら、うろ覚えの歌は上手くはならない。“聴く”という行為がこれほどまでに上達を促すのか!と改めて実感しました。朝な夕なに我が家に流れる「北酒場」は、夢に出るほどの影響力だったけどね(笑)。さぁ!今宵も、息子ワンマンショーの開幕です!(宮本由季)

抑揚をつけて歌ってみましょう!

「カラオケで“君の歌は一本調子だね”と言われた・・・。」「あの人の歌は“抑揚”がついていて良いね。」
 
 歌が上手がどうか?を判断する時に使われる言葉として『抑揚』がありますが、それは具体的にどういうものなのでしょう?例えば人と話す時、私達は無意識に抑揚をつけています。「私の名前は宮本由季です。」という文章の場合。一番大切なのは「宮本由季」という名前の部分ですよね?よってその部分の音量が一番大きくなり、最後の「~です。」は締めくくりなので、自然と音量は小さくなります。この音量のバランスが逆だと、とても不自然に聞こえます。また全て同じ音量だと、まるでロボットが話しているように感じるでしょう。
 
 歌の中でも同じことが言えます。歌では「歌詞」と「メロディー」という面から、部分的に音量を変えることで『抑揚』をつけることができます。
 
 「歌詞」という点では、まず“心を込めたい言葉”を探してみましょう。「あなた」「さようなら」「逢いたい」「ずっと」・・・。選ぶ言葉は歌う人の感性によって様々でしょう。大事にしたい言葉の音量を大きくしてみたり、反対にあえてささやくように歌ってみるのも、緊張感が増してとても効果的です。
 
 「メロディー」という点から考えると、音が段々と上昇していく場合には、音量を大きくしていきます。反対に音が下降していく形の場合、音量を徐々に小さくしていくことで自然な抑揚を表現できます。そして、『抑揚』をつける時に最も大事なことは“音量の変化は大胆に!”ということ。「自分ではやっているつもりだけど・・・。」と言っても、人間の耳は些細な音量の変化は聴き分けられません。「こんなにやっていいの?」というくらいで丁度いいものなのです。実際、私自身「それはやりすぎです!」と生徒さんに言ったことは、レッスンでは一度もありません。皆さん一人一人の感性から生みだされた『抑揚』は、きっと聴く人の心にも届くはずですよ☆(宮本由季)

名曲の聴きどころ~魅惑のミュージカルの世界

 今回の『名曲の聴きどころ』は、お待ちかね!「魅惑のミュージカルの世界」へ皆様をご招待致します。当教室は私も含めミュージカル好きな生徒さんが大勢いらっしゃいます。我が家でも、お気に入りのシーンを私が何役もこなしながら歌い踊る、「一人ミュージカルの夕べ」が度々開催されています。
 
 「ミュージカルナンバーの聴きどころ」は、ずばり「感情の100%ストレートジュースを召し上がれ!」です。ミュージカルの歌は、“台詞にメロディをつけたもの”つまり、その人の“想い・言葉”をそのままダイレクトに歌っています。だから、歌に込められた感情のエネルギーが半端じゃない!恋のトキメキ、別れの悲しみ、それぞれ1曲の中にギュギュッと凝縮して、且つ目の前の観客へ歌って、踊って届けてくれるのですから、ヘッドフォン越しに聴く音楽とは全く別の昂揚感があるのです!
 
 そして、ミュージカルが他のポップスと最も違うのは、どの曲も物語を構成する為の大切な1曲だということ。つまり、1曲で物語が「完結」するのではなく、Aという曲が「起」、Bは「承」。そして「転」のCという曲でどんでん返しが起こり、「結」のDで壮大にフィナーレ!という具合に、歌をきっかけに物語が展開していくのです。つまり、全ての曲が物語を構成する1ピースとして欠かすことができない、それくらい“歌”そのものが重要な役割を担っているのです。
 
 数ある名曲からまず聴いていただきたいのは、ミュージカル「Crazy for you」の中の、“I got rhythm”という曲。CM等でもよく使われるので、絶対一度は耳にしたことのある名曲ですよ。この“I got rhythm”は第一部のフィナーレを盛大に飾るナンバー。失敗に落ち込む仲間を、主人公の女性が「私には音楽も、リズムも、愛する人もいる!これ以上なにもいらないわ!」と元気付ける歌ですが、ソロのバラードから始まり、合唱へ発展し、タップがあり、ラインダンスがあり。。。あ〜!もうこれ以上書くスペースが無い(汗)。どうぞ続きは、会場で!生でミュージカルの魅力、感じてみてください☆(宮本由季)

突撃!隣の練習事情

先日、ある生徒さんから受けた相談。
「今まで、歌は家で呟く程度に歌っていたけど、やっぱり大きな声で歌える場所がほしい。皆さん、普段はどんな場所で練習してるの?」
 
それならば!と、その日から2週間、生徒の皆さんにお話を伺ってみましたが、いやはや、様々なケースがあって面白い!これは、ぜひ皆さんにも共有しなくては!ということで、今回は、現場から生の声をお伝えいたします。

①家で練習する派
十分に声を出せる環境があるので自宅で歌っています、というケース。「歌おう!」と思った瞬間から、すぐスタートできるという点がメリットですね。ただ、家族がいたり、ご近所の耳が気になって、家の中だとどうしても遠慮がちに歌ってしまうので、もう少し思い切り声を出せる場所がほしい、というお声もありました。
 
②練習場所へGO派
日中や仕事後に一時間程度サクッとカラオケボックスへ出向いて歌ってます!という方も多くいらっしゃいました。良い点は、一人の空間なので、思い切り声を出せて、歌いたい歌を何度でも歌えるということ。マイクを使うことに慣れたいという人も、利用しているご様子。また、個人練習用のスタジオで、思い切り声を出すという方もいらっしゃいました。一方で、一人きりで入店、受付するのが怖くて、興味はあるけど二の足踏んでますという声も。
 
③人気のない場所で…派
意外と多かったのが、帰宅時や外出時など、周りに誰もいないタイミングで歌ってる!という方。(これ、私もやってます笑)特に車道沿いだと、思いの外大きな声で歌えるし、外で歌うと開放感があって気持ち良い。が!気づけば後ろに通行人がいてドキッ!ということも。なかなかまとまった時間が取れず、歌が途切れ途切れになり、若干消化不良という声もありました。

などなど。
「なるほど、そうなのねー!」と大変興味深く皆さんのお話を聞かせていただきました。そして、印象的だったのは「遠慮がちに歌っているうちは、歌は上手くならない!」という声がとても多かったということ。皆さん、実体験で感じたとのことですが、そうなのよ!もう、それは真実よ!

レッスンが“本番”だとすれば、それと同じ声量、テンションで歌う“練習”をするからこそ、自信に繋がる。これは、歌だけはなく、スポーツの試合でも、仕事のプレゼンでも、きっと同じですよね。

いかがでしょう?今回の市場調査。皆さんの今後の練習のヒントになれば嬉しいです。(宮本由季)

選曲のポイントを解説します!

 「何を基準に、どんな事に注意して曲を選んだら良いのでしょうか?」これは、日々のレッスンの中で生徒さんからよく受ける質問です。今回は“レッスンで歌う歌”という点に絞って、選曲のポイントを挙げてみたいと思います。
 
 まず、選曲の際には「何を目標にするのか」を一番に考えてみましょう。「自分にとっての課題が含まれている曲」を選ぶのが最も大切なポイントだと思います。いくつか具体例を挙げてみましょう。
 
【音域を伸ばしたい】
 自分が現在出せる最高音を先生と一緒に確認した上で、それよりも“1つか2つ上の音”が出てくる曲を選んでみましょう。いきなり5つも6つも上の音を出そうとするのは、さすがに喉がオーバーヒートしてしまいます(涙)。
 
【表現力をつけたい】
 強弱がしっかりついている曲、具体的にはサビに向けての盛り上がりがはっきりしている曲が良いと思います。逆に、展開が単純で、全体的に淡々と進んでしまう曲はこの場合には不向きです。
 
【リズム感を身につけたい】
 少し早めのテンポの曲がオススメです。アップテンポの曲では、自分でリズムを理解して、体に覚えさせることで、リズム感を徐々に身につけていきます。
 
 その他、日頃から様々な年代・ジャンルの曲に触れておくというのも「いざ選曲!」となった時にとても役立ちます。私自身は学生時代によく聴いた90年代の曲はもちろんですが、80年代の歌謡曲、70年代のフォークソングも歌詞、メロディーの美しさがとても魅力的なので、自分への課題曲としてよく選びます。ドリカムも、ちあきなおみも、吉田拓郎も、細川たかしも、なんでもござれ!です。候補は多ければ多いほど良いという事です「自分一人で探すのは不安だなぁ。」という方は担当の講師にご相談ください!その際はぜひ「お任せで」ではなく、思い切り自分の好み、理想、悩みを伝えてみましょう。遠慮は無用です!こだわりを持って選んだ曲は、必ず皆さんの大切な十八番になるはずですよ☆(宮本由季) 

攻めていこう!

 最近、教室内で「あるワード」を耳にすることが増えました。それは「攻める」という言葉。生徒さんご自身が使うことも多いですし、私自身もこのワードを皆さんに投げかける機会が多くなったと実感しています。

 果たして「攻める」とは何か?端的に言えば、「自分には難しいかな?という曲に果敢に挑んでみる」ということです。日々レッスンをしていると、「男性の僕が、女性目線の歌を歌うなんて変ですよね?」とか、「孫もいる私が、20代の子が歌うロックを課題曲にするのはおかしいですよね?」という声を耳にすることがよくあります。「私がこの曲を歌ったら、周りはどう思うかな?」という、漠然とした【不相応感】のようなものを、多くの方が感じているのだと思います。その結果、なんとなくいつも【無難な選曲】になってしまう。そんな経験がある方もいらっしゃるでは?そんな時に私は「攻めていこう!」と声をかけます。固定概念や世間体は一度脇に置いて、ぜひ、自分の気持ちに正直に「歌いたい歌を歌う」、「弾きたい曲を弾く」、「やりたいことをやる」というシンプルな選択をしてもらいたいと思うのです。

 で、結果として・・・やっぱりいいんですよ!攻めの姿勢で挑んだことによって、ちょっとした技術的な壁も、「歌えるようになりたい!」という熱意で、乗り越えていける。そして「私、意外といいじゃん!」と、小さな自信を自分の中でコツコツ積み重ねていくことができます。

 やがて、気づけば生徒さんの方から「今回は、攻めていこうと思います!」と、私が考えつかなかったような選曲をしてきてくれて、また新たな魅力が発掘される、というとても良い循環が出来上がります。

 歌や音楽が好きで、この教室に通ってくれている皆さんには、心底音楽を楽しんでもらいたい。大好きな曲、演奏してみたい曲が目の前にあるなら、「攻めていこう!」。ぜひ、躊躇わずに、その音楽の素晴らしさを存分に味わってほしい!と切に願っています。(宮本由季)

言葉の裏側

 かの文豪、夏目漱石は英語教師として教壇に立っていた際に、「I love you」を「我君を愛す」と訳した生徒に対し、「日本人はそんなことは言わない。月が綺麗ですねとでも訳しておきなさい。」と伝えた、という話があります。しかし、この発言の証拠となる文献はなく、今では作り話だとされていますが、高校生の頃に聞いたこのエピソードが、当時から大好きでした。「二人は、どこから月を見ていたんだろう?」、「相手はどんな言葉を返しただろう?」、「月ではなく、花や星だったら伝わり方は違うのかな?」。たった数文字から、無限に想像を広げてくれる『言葉』、また音楽の中で唯一言葉を扱う『歌』に魅了され、今に至ります。
 
 そしてつい先日、改めて言葉というものの面白さを、再認識した出来事がありました。別れをテーマにした歌詞について、「30代の恋に奥手な女性。数年ぶりにできた恋人が実は既婚者で、別れを決意した」と想像した私に対し、生徒のAさんが、「大学4年生の男の子。彼女がサークルの先輩を好きになり、突然振られちゃう」と、主人公の性別も、年齢も、別れの原因も全て真逆の解釈をしていて、お互いにビックリ!同じ歌詞を読んだはずなのに、そこから想像した景色が全く違ったのです。そうなると、言葉の発音の仕方や、そこから生まれる強弱、更にはブレスの位置など、私とAさんの歌い方は必然的に異なるはずですよね。これこそ、歌の面白さ!事実、Aさんが歌った「大学4年生の男子版」はオリジナルとはまた違った、むしろそれ以上の素晴らしい仕上がりで、「いやぁ、いい歌、生まれちゃいましたね!」と思わず唸ってしまいました、私(笑)。
 
 言葉というものを起点にして、表現は無限に広がります。誰かの解釈や考えを真似るのではなく、自分の頭と心をフル回転させた時にこそ生まれる、オンリーワンな歌。私自身もいつも追い求めていたいと思います。(宮本由季)


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