歌を習うのが初めての方へ

 本教室のレッスンの一番の特徴は、生徒さんを決して「ひとり」にしないことです。同じ方向を向いて、一緒に考え、一緒に喜ぶ。だって、皆さんそれぞれ、異なる事情を抱えていらっしゃるのですから。
 

 教室に初めて足を踏みいれる、そのほとんどの方が開口一番同じことをおっしゃいます。「私、音痴なんですよ~。」

 そこで私は必ずこう、お答えします。「いや、音痴な人なんて、この世にはいないですよ。」

 しかし大抵の方は「いやいやいや、私はほんとに音痴ですから~。」と。

 ここで「いやいやいやいや、音痴な人なんていませんから!」と反論しては話が前に進まないので、こう伺うことにしています。「どうして、ご自分が音痴だと思われるんですか?」

 こう聞くと、その後に返ってくる答えはまさに千差万別。
 例えば…

Aさん
「幼い頃、音楽の時間に一人で歌わなければならないことがあって、自分が歌ったらみんながクスクス笑った。それ以来、人の前で声を出すのが怖くなってしまった。」

 

Bさん
「同窓会でクラスメイトと校歌を歌った時、一人だけ歌が終わるタイミングがずれてしまった。その時、初めてリズムを間違えて歌っていたのを知ったが、いまさらどう直したらいいのかわからない。」

 

Cさん
「カラオケに行くと、高い声ががひっくりかえってしまい、その度に笑ってごまかすのにもう疲れてしまった。最近はマイクが回ってきても、風邪をひいていると嘘をついている。」

などなど、様々です。

 確かに、そのどれをとってみても、決していい思い出ではないだろうな、と思います。だからこそ、「自分の声をどうにかしたい!」という一心で、教室のドアを叩いてくださった皆さんの願いを叶えたい!と思うのです。


 しかし、この皆さんのエピソード、よくよく見てみると 全て原因が異なっていることにお気づきでしょうか?

【Aさんの場合】
 なぜ友達に笑われてしまったのか?が気になります。あまりに小さい声だったのかもしれないし、音程がずれてしまったのかもしれません。まずは、ご本人の声を聞いてみないことには原因がつかめません。

【Bさんの場合】
 タイミングがずれてしまったのなら、「歌の練習」よりも先に「リズムの練習」をする必要がありそうです。

【Cさんの場合】
 低い声は安定しているなら、選曲を変えてみる、というのも一つの手です。それでも高い声を出したいのなら、安定した高音を支える強い喉とお腹を作るのが近道だと思います。


 このように一括りに「自分は音痴」と思っている人も、それぞれに抱えている原因は異なっていることがほとんどです。まずは、その原因をすばやく見つけ出すことが大切ですが、それは一人で行う作業としてはなかなかに困難なものです。

 Bさんのように「いまさら、どう直したらいいかなんてわからない」というのが本当のところだと思います。だからこそ、客観的に自分の声を聞いて、正しい方向を示してくれる人が必要になるのです。
 

みんなが熱中してしまう、理由があるんです!

疑問にお答えします!

どれくらいでうまくなりますか?

 教室にいらした多くの方に聞かれる質問です。それだけ皆さんの関心があるポイントなのでしょう。ただ、この「うまくなる」という言葉、とてもあいまいな言葉だと思いませんか?なぜなら『習い始める段階でのレベル』『習得までの早さ』『“うまくなる”ということのイメージ』は人それぞれに異なるからです。当教室では、まず3ヶ月程度で「声が変わってきた」と感じて頂けるようにカリキュラムを考えます。「声の変化」を感じられると、次のステップへ進むことが必ず楽しくなります。この積み重ねが「うまくなる」ことへの近道だと思います。

どれくらいのペースで通えば良いですか?

 まずは無理のない範囲で、定期的に通ってください。レッスンで学んだ内容をしっかり身につけるために、最も大切な事は「定期的に通う」ということです。前回のレッスンから1ヶ月空いてしまったがために、学んだ内容をすっかり忘れてしまい、その度にゼロからのスタートになってしまう。これはちょっともったいない話ですよね。定期的に通っていただくという意味で、当教室はレッスン回数を月2回(2週間に1回レッスン)からとさせて頂いております。

質問をしても良いのでしょうか。

 「こんな質問したら怒られるかな?」「悩みを相談してレッスンを中断したらいけないのかな?」。そんな不安をお持ちでしたら、ぜひ遠慮せずにご相談下さい!当教室は個人レッスン専門ですので、お一人お一人の声にしっかり耳を傾けて、解決まで一緒にレッスンをしていきます。分からないことがある、困っていることがある、その時こそ、上達への大きなチャンスなのです。

どんな生徒さんが通っていますか?

 小学生からご年配の方まで。「歌を習うのが初めて」という方もたくさんいらっしゃいます。定期的に出演するステージがあるという方は、全体の2割くらいでしょうか。
 
【受講動機】
・カラオケをもっと上手く歌いたい
・人前に出ることも苦手だが、歌う機会があるので
・音が外れてしまうのを直したい
・高い声を出せるようになりたい
・腹式呼吸を学び、発声や滑舌を良くしたい
・歌ではなく、ボイストレーニングをしたい
 
【受講目的】
・イベントや舞台に出演するため
・歌のオーディションを受けるため
・接客の仕事に活かすため(ボイストレーニング)
 


【所属がある方の例】
・歌のサークル・グループ
・バンドのボーカル
・ミュージカル劇団
・芸能事務所
・声優
・シャンソン教室
 
【所属がある方の受講動機】
・自分だけ経験が浅いので、追いつきたい
・大役を任された
・個別に指導を受ける機会が無い
・個人練習を積んだ上で全体練習に参加したい
 

苦手なジャンルはありますか?

 「先生は、苦手な歌のジャンルってないんですか?」と聞かれることがあります。お答えしましょう。「ありません!」です。強いて言うなら「“片手間”に創られた感じがする歌が苦手」というくらいでしょうか(笑)。
 歌だけでなく、音楽そのものは「相手に想いを伝えるため」であったり、「大勢の人の心を集結させるため」に生まれた、と私は考えています。喜び、愛情、憤りや焦燥感など、あらゆる感情をギュギュっと凝縮し、相手に伝える一つの手段として生まれたのが“歌”だと思うのです。それが民族の違いや、時代の流行などの影響を受けて、リズムや楽器、歌いまわしに個別差が出ただけで、実は根っこの部分は全て繋がっているのでないかと。現に「ロック」「演歌」「ジャズ」といったジャンル名は、その音楽を受け継ぐ段階で、後から名付けられていったものがほとんどです。音楽を生み出している瞬間、作り手達が考えているのは『ジャンル名』ではなく、『この音楽で、誰に、何を伝えたいのか』ということ。そんな作り手の想いがビンビン!と伝わってくるものなら、どんな歌でも好きなんです!

レベルアップの秘訣はありますか?

 今よりも更にレベルアップを図りたい!というあなた。一番大切なのは、自分の声の長所と短所を知るということです。しかし自分の声を自ら分析していくのは、難しいものです。なぜなら声の癖というのは、自分自身ではなかなか気付きにくいものだからです。だからこそ専任の先生に、定期的に見てもらうことが効果的なのです。良い部分にはさらに磨きをかけ、声の魅力が増すように。また声を出す上で妨げになっている事があるとしたら、原因をひとつひとつ紐解いて、改善していきましょう。その積み重ねによって、みなさんの声は驚くほどにレベルアップしていきます。
 


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